さらに依存

最近、目につくことに「依存」がある。
特に目に付くのは心の問題。
ヒーリングなどがあんまりにもブームのように広がっている。
そして、もっとも懸念されるのが、指導者である。
それから資格もしくは有料セミナーなどの存在である。
要求が多ければ、必ずそれを商売にするのが資本主義社会の常識なのは判るんだが、品のないことこの上ない。
我々の世代から、心の構造への探求は大きくなり、様々なものが現れては消え、または膨れあがって行くのを見てきたのだが、私は懸念する。

オーム真理教などが現れたせいで宗教というものへの警戒心が生まれたのだが、その代わりに台頭してきたのが、自己啓発セミナーやヒーリング系のセミナーなどである。
何が心配かというと、心の問題に最も害になるのが依存だと思うからである。
ほんのお遊び程度であればシャレで済むことも、パワートリップが始まるとヤバイのである。
力を得ようと思うこと、スーパーマン願望、解脱願望、すべてコンプレックスだし、すごく心を俗な量りで捉えて疑問も持たない低次元の事なのに、人が殺到している。
現代のキーワードは鬱かもしれない。
若者達も極刹那的なバカ騒ぎを好む。
ナチス時代の映像を見ているように、群衆が同じ格好で音楽にはまっているシーンを見たことがありませんか。
右手を挙げて、ほんと同じように飛び跳ねる。
オームの時に有名になった言葉にマインドコントロールというのがあるけれど、現代はコマーシャル、マスメディアはすべてこのマインドコントロールを目指し研究、実践しているといっても間違いがない。ニュースだって、うかつには信じられない。