戦争記録映画を観ている。

このところ、Gyaoで大量の戦争記録映画を観ている。
残念ながらマックでは観ることが出来ません。
http://www.gyao.jp/keyword/war_peace/

今日は、東京大空襲を観た。
戦争は、いかなる理由があろうとも、したら終わりだ。
そこには正義や悪など関係なく、哀しみと恐怖と狂気しかない。
国家の意地など、一般市民からすれば屁みたいなものだ。
誰も責任を持てるわけでもないのに、我慢出来ずに始める精神はどこから見ても肯定など出来るワケもない。

オレの幼い頃、まだ終戦直後で、町には傷痍軍人が沢山おり、防空壕は全て、復員軍人などの住居になっていて、軍服が普段着の大人も多く、進駐軍がジープでうろつき、完全に占領下であった。
それでも、地獄の戦争が終わった後なので、極貧であっても希望も芽生えていたのではないだろうか。
平和憲法は、そういう一般の戦争経験者に、その成り立ちはともかく、おおいに歓迎されていたはずである。

しかし、最近は、机上の正論として、単純な軍備バランス論から、憲法9条を絵空事のように考える若者が増えているようだ。
日本の恥ずべき行為は全てウソだと宣伝し、証人が少なくなっていくのをいいことに、歴史を塗り替えようと必死な勢力がいるようだ。政府が関わっているのは歴然としている。ひどいものだ。
もっとも、兵隊として必要な世代に、うまく食い込んでいっている権力右派の隠れたプロパガンダの成果は恐ろしい。

東京大空襲や原爆などの無差別大量殺戮の果てに無条件降伏になったのだが、日本もアメリカも戦争狂気以外の何物でもない。

原爆投下成功の報を聞いて、ニヤつくトルーマンは、そこで死んだ子供のことに少しでも思いをはせる心があったろうか。
Japはクズだとでも思っていなければ、あんな笑みは出ないよな。
日本とて、鬼畜米英と教え込み、同じ人間という感覚を封じていったのだから、どっちがという問題ではないが。

とかく、権力者は、自分らが国民を自由に指導出来るなどの妄想から、実際は利権の温床である軍備に関わりがちだ。
だが、結局、実際は真に血の涙が出るような哀しみ苦しみは、一般市民が負うのだ。
政治的熱狂は地獄の入り口。
熱狂は、せめてスポーツや音楽くらいに対してで充分。

いまだ、その頃の重大な責任者の孫が、見苦しさを世間にさらしながらも戦前の価値観を肯定しようと躍起になっている。

ただ、自分の家の恥を覆い隠し、名誉にすり替えるために。