チェンマイの犬

チェンマイの街で感じたことはたくさんあったが、基本的には日本に比べて決まり事へのこだわりがゆるいという事。これは、犬にも現れていて、ほとんど繋がれていないで、各自、自分の意思で徘徊している。こちらから声をかけてみても、こいつなんか用なのか？という怪訝な表情で一瞥するだけ。尻尾を振る様子も、吠えまくる様子もほとんど見なかった。ただ、寺院の中で群れてた数匹は唸ってオレを威嚇する姿勢を見せたが、こちらが振り返り睨んだら、吠えながら逃げた。もうひとつは珍しく繋がれて飼い主と一緒にいた犬、これは吠えた。そして、飼い主に怒られた。群れるものや飼われている者は、仲間うちへや飼い主への見栄や義理立てで、虚勢を張って見せるのかなと思った次第。人間社会も、こういう事なんだなと妙に悟れる経験でありました。